目黒駅西口側にある通称「ドレメ通り」沿いにある「Little Happiness」(常連さんからは親しみを込めて「リトハピ」と呼ばれています)をご存知でしょうか。
素敵なお洋服を取り扱うアパレルショップと、落ち着いた雰囲気のカフェ「My Little Hapiness」が一体となったお店です。
オープンから1年程経った2017年6月に、目黒駅前新聞で一度取材させて頂きました。
それから5年。ずっと常連さんや地元住民に愛され続けている今のリトハピについて、カフェ店主の実央さんに伺ってきました。
この5年で、ライフスタイルも考え方も、仕入先までもが変わった
こんにちは。今日はカフェスペースでお弁当販売されてますね!
とっても美味しそう。
そうなんです。今日はアホウドリ食堂さんに出店頂いてます。
前回の取材から早いもので5年が経ちましたが、その間に変わったことや変わらないことなど、今までのリトハピさんについて教えていただけますか?
はい。
アホウドリ食堂さんが出店して下さっていることもそうですが、実はいろいろ変わりました。この5年の間で子供が生まれ、今もお腹の中に第二子がいます。
おめでとうございます! 実央さんは今「産休中」なんですよね。
そうなんです。
子どもが生まれたことで自分達のライフスタイルがガラッと変わり、考え方も変わりました。それに伴ってお店の営業時間帯も変えることになって、更にコロナ禍で業態もいろいろ変化して。
なるほど、家族が増えたことでの変化と、コロナ禍での変化があったんですね。
第一子の出産で、仕事と子育てのバランスを取るため、カフェの営業時間は16時までになってしまいました。元々「夫婦でやっているお店です」っというコンセプトもあったので、常連さんや地元の方には快く受け入れてもらえていますが、本当にありがたい環境にあるなと感謝しています。
営業時間が短いと、営業する方も大変ですよねきっと。
営業時間が変わったことで、メニューも変えたり、短い時間でどうやってやっていけばいいのかはすごく考えました。
自営業でも「時短」とは、子育て世代の新しい働き方ですね!
お客様にご不便かけている部分もあると思いますが、こういう働き方もできるんだよ、してもいいんだよ、っていう一つの事例になれたらいいかなと、頭の片隅で思っていたりして。
とても大切なことだと思います!
ワーキングマザーって言葉がありますが、女性も男性も関係なく、家があって仕事がある。いいなそういう働き方って思ってもらえたら嬉しいです。だからこそ、あまり無理はせず、自分達らしい生活と仕事のバランスを大切にしています。
みなさんに愛されているからすんなり受け入れてもらえるんだなと、取材をしててもお店や実央さんから伝わってくる雰囲気で感じます。それって、実央さんやあつしさんの人柄なんだなあと。
ありがとうございます。元々開業当時からここをコミュニティの場にしたいということもあって、お花のレッスンやメイクレッスンなど、地域の方や常連さんに協力いただいて開催してきましたが、そこで生まれる会話だったり出会いだったりが本当に好きで。
私もよく参加させていただいていました!
コロナになってそれが開催できなくなったことが本当に残念でした。外出自体が難しい中で、お洋服を見にきて下さる方も減ってしまい、慣れないながらもEC サイトを立ち上げて、SNSでも積極的に発信するようになりました。
リトハピさんのInstagram、いつも見ています!
ありがとうございます。発信を続けていくと、少しずつみなさんに知って頂けて、子育てしながらの私たちの生活にもマッチして、苦手だったECサイトは今ではとても大切なリトハピの一部になりました。
輸入品も取り扱ってらっしゃるので、コロナ禍で仕入れなども大変だったのでは?
そうなんです。コロナ前は海外のブランドと日本のブランド半々で仕入れていましたが、コロナになって海外からの商品が入手できなくなってしまいました。
5年前のインタビューで、年に2回はフランスに買い付けにいっているとおっしゃっていましたもんね。
でも、国内で素敵なお洋服を探すようになったら、小さなブランドでもこんなに頑張っているんだという発見があったんです。
わ、素敵。
国内に目を向けたことで、日本のブランドを応援したいという気持ちも芽生えてきて。親になったってことも関係しているのかもしれませんが、今ではほとんどが国内ブランドです。
逆境が良い出会いになっていったのですね!
それでも、根底にあるものは変わらない
変化した点をお伺いしてきましたが、逆に変わらない点はありますか?
そうですね〜。リトハピとして元々あった、「シンプルの中でも少しパンチのある上品なものをセレクトする」っということは根底にあり、そこは変わっていないです。
シンプルの中にパンチがあって、上品!まさにリトハピさんそのものです!
コミュニティの場にしたいという気持ちも変わっていないので、ネットを通じてのお買い物であっても、店主の顔が見えるECサイトやSNS投稿にしたいと思っています。
インスタの動画投稿など、本当にリトハピさんのふんわりというかほっこりというか、そんな雰囲気が伝わってきますよね。
リトハピらしさっていうのはカフェでも同じで、私が今産休中なので、その期間に他の方に場所をお貸ししてPOPUP出店のようなものをして頂いています。
POPUP出店の一つが、先ほどご紹介した今日のアホウドリ食堂さんですね。
そうなんです。アホウドリ食堂さんの他に、フラヌール書店さんにも出店していただいています。
フラヌール書店さんも先日伺わせていただいたのですが、テーマごとにセレクトされた本と出会えるフラヌール書店さんもとても素敵でした!
アホウドリ食堂さんもフラヌール書店さんも、私が個人的に好きってこともありますが、リトハピのお客さんが喜んでくれそうだなっていうお店にお願いしています。この方だったら信頼してお願いできるって思える方々なんです。
なるほど、やっぱり最後は人ですよね。
本当にそう思います。11月まではフラヌール書店さんが出店してくださっている予定なので、どんな本があるか、本との出会いを楽しみにぜひのぞきにきていただければと思います。
また来ます! 実央さんがお休みの間いろんな顔を見せてくれるマイリトハピさんも楽しみですし、実央さん復活後のマイリトハピさんも楽しみにしています! 本日は、お時間とって頂き、ありがとうございました。
ありがとうございました。
お腹が大きい中取材に応じてくださったリトハピさん&マイリトハピさん、ありがとうございました。今回の取材、それはそれはとてもあたたかい取材でした。
取材中カフェを訪れるお客さんは皆気さくで、久しぶり!元気?髪型変えたの?今日のお洋服リトハピのだね!と、自然と会話が生まれ、気づいたらお客さんや出店されているアホウドリ食堂の店主さんも交えてのインタビューになっていたり。
これがみなさんに愛される所以なんだなと実感。
ゆっくりと流れるリトハピ時間と愛に溢れた空間でした。